FX業者の信託保全状況

内閣府令改正により、2010年2月からFX業者の全額信託保全が義務付けられました。これによって、私たち投資家のFX業者に預けている資産は完全に保護されることとなりました。

それまではFX業者の資産と区別する分別管理だけ義務化されていたので、顧客の証拠金を普通預金に預けていても問題ありませんでした。そのため、信託保全の有無がFX業者を選ぶ際の大きな比較ポイントの1つになっていました。

制度上、全額金銭信託でFX業者は横一線に並んでいるので、会社の信用性を考える上では、自己資本規制比率や資本金に着目すればいいかと思います。会社の体力があるほうが安心できますからね。

FX業者に預け入れた証拠金はペイオフの対象外

ちなみに、銀行の普通預金と違って、FX業者に預け入れた証拠金はペイオフの対象外です。

そう聞くと不安に思うかもしれませんが、仕組み上はFX業者に預け入れたほうが安全。なぜなら、元本1,000万円まで保証されるペイオフと違って、信託口座に預け入れている資金は全額保証されるからです。

また、同じ外貨投資ということでFXとよく比較される外貨預金は、ペイオフの対象外。万が一金融機関が破たんした場合、一切の保証がありません。

FX業者も銀行や証券会社と同じで金融庁の監督下にあります。それでも、「FX業者は信用できない」というのであれば、銀行のFXか公設取引所でおこなわれるFX取引「くりっく365」を利用したほうが良いでしょう。

FX各社の自己資本規制比率や資本金

FX業者名 自己資本
規制比率
資本金 信託保全先
セントラル短資FX 621.2% 13億1,965万円 三井住友銀行
FXブロードネット 581.2% 3億円 三井住友銀行
IG証券 508.1% 4億円 三井住友銀行
外為オンライン 579.6% 3億円 三井住友銀行
FXプライム byGMO 504.8% 1億円 みずほ信託銀行
ライブスター証券 202.1% 21億円 日証金信託銀行、三井住友銀行
マネーパートナーズ 531.9% 31億円 三井住友銀行、みずほ信託銀行
DMM FX 433.8% 98億円 日証金信託銀行、SMBC信託銀行

完全金銭信託保全は体力のないFX業者にはツラい制度

完全信託保全で証拠金が全額保護されるので安心ではあるのですが、違う面での心配ごとがあります。資金力や信用力が十分でないFX業者は取引を継続できなくなる状況が出てくるかもしれません。

というのも、今までは顧客から預かった証拠金、つまり顧客の資産の一部をカバー先金融機関に差し入れる保証金に充てて問題ありませんでした。

それが、全額信託保全が実施されると、FX業者はカバー取引先金融機関に対して差し入れる保証金を、顧客の資産とは完全に分離して自己資金で、しかもキャッシュでまかなわなければいけないからです。

平時では問題ないと思いますが、ある日突然、取引ができなくなり、最悪強制決済されるという状況が起こりえることは頭の片隅に置いておきたいですね。ですから、会社の信用性や健全性を考えて、FX業者を選ぶことが大切です。

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